
異種間恋愛
第3章 不器用な優しさ
「さっそく懐いたようだな」
「レオっ」
水浴びをしてきたのかレオの身体には小さな滴がたくさんついていて、それが太陽の光に照らされ輝いていた。その姿はとても神々しく美しい。
本来逃げるであろうリスはレオを見ると小さく飛び跳ねて喜んでいるように見えた。
「ラズベリーを気に入ったようだな」
「え?」
さっきの実はラズベリーというのか。
というより、なぜそれをレオは知っているの?いつからそこに?
「ああ、俺はどんな生き物とでも会話ができるんだ」
心のなかも見えるのかな‥‥‥
「はあ?そんな能力はない」
「……っ!?」
私は思っていることがレオに見透かされていることに半ばパニックに陥っていた。
「お前はなんでも顔に出るから、分かりやすいんだ。百面相だな」
「ひゃ、ひゃっ!?」
「うるさいな」
レオは大きな音をたてて口を開き牙を見せた。欠伸のようだ。
「……あっ」
膝の上で毛繕いをし出したリスを見て思い出す。
「今度はなんだ」
「この子のラズベリーを食べてしまったこと、怒ってるのかしら?」
リスは短い腕で一生懸命顔や頭を撫でたり引っ張ったりしている。
「いや、喜んでいる。こいつは朝早くからお前のために木の実集めをしてたみたいだからな」
「ほんと?」
驚いて目の前のリスに聞くと人間の言葉が分かるのか二度頷いたように見えたが、その後またすぐ毛繕いに専念し始めた。
「レオっ」
水浴びをしてきたのかレオの身体には小さな滴がたくさんついていて、それが太陽の光に照らされ輝いていた。その姿はとても神々しく美しい。
本来逃げるであろうリスはレオを見ると小さく飛び跳ねて喜んでいるように見えた。
「ラズベリーを気に入ったようだな」
「え?」
さっきの実はラズベリーというのか。
というより、なぜそれをレオは知っているの?いつからそこに?
「ああ、俺はどんな生き物とでも会話ができるんだ」
心のなかも見えるのかな‥‥‥
「はあ?そんな能力はない」
「……っ!?」
私は思っていることがレオに見透かされていることに半ばパニックに陥っていた。
「お前はなんでも顔に出るから、分かりやすいんだ。百面相だな」
「ひゃ、ひゃっ!?」
「うるさいな」
レオは大きな音をたてて口を開き牙を見せた。欠伸のようだ。
「……あっ」
膝の上で毛繕いをし出したリスを見て思い出す。
「今度はなんだ」
「この子のラズベリーを食べてしまったこと、怒ってるのかしら?」
リスは短い腕で一生懸命顔や頭を撫でたり引っ張ったりしている。
「いや、喜んでいる。こいつは朝早くからお前のために木の実集めをしてたみたいだからな」
「ほんと?」
驚いて目の前のリスに聞くと人間の言葉が分かるのか二度頷いたように見えたが、その後またすぐ毛繕いに専念し始めた。
