契約彼氏
第2章 *出逢い...
「いや、勘違いしないでよ?
そこのラーメン食ってきた帰りだから。」
私の瞳の訴えに気付いたのか、即座に否定した。
「銀行員さんは?
こんな時間までこんなところで何してたの?」
「私は別に・・・」
「こんなところ一人で来るところじゃないよ?」
年下になだめられてる自分が恥ずかしくて、私の気持ちも知らずに知った口利く美容師くんに腹が立つ。
「ちょっと彼氏と喧嘩しただけ。
それで隠れて心配させようと思ったの。
あーそろそろ戻らないと。
彼氏がそこら辺探してるかも。」
「へー・・・彼氏ねー・・・」
携帯を見ながら軽く流した美容師。
手元にある携帯を見て美玲が口を開いた。
「携帯、私と同じだ。」
「これ?」
差し出された時、少しだけ揺れて見えたストラップ。
あれ・・・・・・
そういえば、私の携帯・・・・