契約彼氏
第2章 *出逢い...
カバンをあさるが見当たらない。
「あれ、私の携帯・・・!」
走って逃げてる間に落としたのかも。
「ごめん、ちょっと探してくる。」
立ち上がろうとした時、がしっと掴まれた腕に目を見開き止まった。
「こーんな可愛いストラップつけた携帯を持つ男がどこにいるんだよ。」
「へっ・・・?」
「亮ちゃんが他の女とホテルに入るところを問い詰めたら元カノ扱いされた。有り得ない。
・・・・優子ちゃんへのメール。」
「ちょっ・・・・!最低っっ!!」
私が送信しそびれた優子へのメールを読み上げた美容師くん。
携帯を奪い取ると満面の笑みで見つめられた。
「何がおかしいの?」
「フラれたの?」
単刀直入の質問に、静まっていた怒りが再び込み上げてきた。