契約彼氏
第3章 *越えた一線...
「なに食べよっかなぁー」
「美玲・・・・・」
「ねぇ、パスタとピザ頼むから少し食べて?」
話題を変えて平然を装う。
許せない。
あの時のことを思い出すと、今でも殴りたいくらいに憎い。
「生ハムのピザとはちみちのピザどっちがいい?」
でも居心地がいいのは事実で、戻れたらそれはそれでなんとなく幸せなのかもしれない。
「生ハ・・「はちみちにしよっと♪」
ごめんね、亮ちゃん―・・・・
私まだ亮ちゃんのことが大好きだから、
大好きすぎて独り占めしたい。
だから余計に、あのことを許せるほど私は心が広くないんだ。
私以外の子を見てる亮ちゃんなんて考えたくもなかった。