契約彼氏
第3章 *越えた一線...
「そろそろ行く?
お互い明日も仕事だし。」
携帯を見れば23時を回ってる。
やばい、もう寝ないと―・・・
お会計をしようと立ち上がった瞬間、頭がグラッとしてストンッと椅子に腰かけた。
「大丈夫!?」
「あ、うん・・・・!」
自分でも何が起きたのかわからない。
そんなに飲んでないはずなのに・・・
「立てる?」
「たぶん・・・・」
「いいよ、掴まって。」
差し出された夏目くんの手をぎゅっと握ると、引き寄せられると同時に立ち上がった。
「帰れる?送ろっか?」
「大丈夫、大丈夫!
ちょっと酔いが回っただけ。」
「ほんとに?」
呂律は回ってる。
話の内容も理解できてる。
「大丈夫。帰ろ?」
ふらつく足で前に進むとお会計へと進んだ。