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契約彼氏

第3章 *越えた一線...





「・・・・・っ!!!」









カーテン越しの隙間から洩れる日差しの眩しさで目を覚ます。




咄嗟に携帯を探して時間を見ると6時半すぎ―・・・










「起きなきゃ・・・・」










ボサボサの頭をかきながら隣を見ると、普段よりも王子様みたいな表情で眠る夏目くんに胸がきゅんっとなる。




うらやましいくらいに整った顔立ちを、ずっとずっと見ていたかった。











「準備しなきゃ・・・・」











とりあえず洗面所を探して、そんなに広くない家の中ですぐに見つけた。




顔を洗おうとすると、いつも使ってるかのように置かれたメイク落としが目に入る。


隣には2本立ってる歯ブラシ。


洗面台には女物のコテやワックスが置かれていた。










お姉さんの、だよね・・・・?




妙に疑ってしまう自分が嫌で、別に気にすることでもないのに、心が締め付けられた。


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