契約彼氏
第3章 *越えた一線...
「ひゃっ・・・!!!」
顔を洗ってると突然腰に回された腕に心臓が一瞬止まった。
でもそれも誰の仕業かすぐに判明する。
「・・・おはよ。」
「夏目くん・・・・」
まだ寝ぼけてるのか、寄りかかるように美玲に抱きつきながら背中に顔をくっつける。
背中全体で感じる夏目くんの体温にちょっとだけドキドキした。
「ちょっ、重いよー・・・・」
「美玲ちゃんこそ最近ちょっとふっくらしたくせに。」
「え?」
「ストレスたまってる?
4月から見てるから僕にはわかる。」
「私が太ったってこと?」
目の前の鏡に映る自分を見て、ぷにっとほっぺたを摘まんでみる。
言われてみれば、確かに少しだけふっくらしたような・・・
「でも今ぐらいがちょうどいいよ。」
「え、嘘・・・・・」
鏡越しに目が合った夏目くんはまだ眠そうで、ふわーとした笑顔で見つめられた。
「痩せたらこのおっぱいもなくなるんだよ?」
「やっ、ちょっと・・・////」
後ろから鷲掴みされてやらしく下から揉み上げられた。
不意のことに戸惑いを隠せない。