契約彼氏
第4章 *イメチェン..
「美玲、ご飯食べに行こうよ!」
「今日?」
「うん!都合悪い?」
「え、ううん!行きたい!」
次の日の金曜日、業後にロッカー室で会った優子の一言で二人で支店を出る。
週末の都会はいつも以上に賑わいを見せてて、人混みをかき分けて歩く。
「ねぇ、そういえばあのお店行こうよ!
部長がお酒美味しいって言ってた居酒屋!」
「いいね!賛成!!」
社会人を謳歌しつつも、優子といると心は学生に戻れる。
お店に行くまでに大きな交差点で信号待ちをする。
さすがの金曜日で辺り一面は人ばかりー・・・
「お店入れるかなぁ?」
「7時過ぎかぁ・・・
でもあそこ穴場だし行けるっしょ!」
時計を確認した後にどや顔を見せた優子に自然と笑顔がこぼれた。
やっぱり持つべきものは友達で、彼氏なんていなくても人生は十分楽しめる。
「よし、今日は飲むぞー!!」
「ちょ、優子声でかいよ!笑」
この時の私の頭の中には、亮ちゃんも夏目くんもいなかった。