契約彼氏
第4章 *イメチェン..
夏目くんが頭を洗ってくれて、席に戻ると頭に巻いたタオルを取った。
「わっ!!」
『ベートーベンみたいでしょ?』
くるんくるんになった髪をタオルで挟みながら軽く水分を取る。
『このパーマはね、水を含むとパーマが強く出るんだけど、乾かすと少し伸びるタイプなの。
だから強いパーマがいい日は半乾きでワックスつけたりもできるの。』
説明を聞いてると、ドライヤーを2つセットした夏目くんが現れた。
『じゃあ、乾かしていくね。
しばらく目閉じてて?』
前髪に当てられたドライヤーの温風が心地良くて、また眠たくなってしまう。
『美玲ちゃんの反応見たいから、いいって言うまで目瞑っててね?』
軽く頷くと完全に乾くまで待っていた。