契約彼氏
第4章 *イメチェン..
「美玲ちゃん、」
「ん・・・?」
「目開けて。」
「いいの?」
「うん、開けてみて。」
夏目くんの声で、眠りかけてた重い瞼をゆっくり開ける。
目の前の鏡に映る自分を思わずジッと見つめた。
「どう?」
「すごい・・・」
まさに由季奈さんが言ってた、お人形みたいに変身した自分がいる。
『だから言ったでしょ?絶対に可愛くなるって。』
「ほんとにありがとうございます!」
『ううん。上手にパーマをかけたのは陽飛だから、お礼なら陽飛に言って?この子覚えるの早くて、こう見えて期待の星なの。ねっ?』
「僕がハサミ持てるようになったら美玲ちゃんも切らせてね。僕好みの女の子にするから!」
『うわ、なんかさりげなく口説いてるし。笑』
そんな二人の冗談も耳に入らないくらい、変身した自分に見入っていた。
自分で言うのもおかしいけど、可愛くて、似合ってて、今すぐにでも亮ちゃんに会いたかった。