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金魚

第1章 一

 先程までの優雅さはない。
ただ逃れようと暴れるのみだ。
指に力を込める。
もがく。
もがく。
もしこの金魚が人間の言葉を発することができたのなら、助けを呼ぶのだろうか?
命ごいをするのだろうか?
それを想像すると、とても楽しい。



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