テキストサイズ

合縁奇縁〜ついてまわる運命〜

第2章 居場所

「あ、俺の名前、長谷川燦滋(さんじ)。あ、燦滋って呼んで。オレンジ寮の1。ちなみに長谷川法律事務所の長谷川は俺の親父。君は?」
「ああ、えっと、里中遥・・・。」
少し戸惑いながら答えると、私はすぐさま前を向いた。あれ?オレンジ寮ってなんだ?その疑問を愛瑠にぶつけてみる。
「遥、そんなことも知らないの?この学校には寮が4つあって、オレンジ、グリーン、ホワイト、ブラック。オレンジはスポーツ専門の寮。グリーンは勉強専門の寮。ホワイトは親族がこの学校の卒業生、または在校生であった場合、同じ寮に入るの。んで、ブラックはそのどれにも当てはまらない寮らしいよ。ちなみにうちらはホワイトだから、覚えときな。」
「他の寮から強制退寮させられた人達もブラックにいるらしいよ。」
へえ、そんな裏があったんだ。未来の言葉を尻目に恭は私たちの肩を叩く。先生がきたことを知らせたのだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ