テキストサイズ

合縁奇縁〜ついてまわる運命〜

第2章 居場所

「見てたんだ。恥ずかしいな。僕、あのパス受ける前にずっこけたんだよね。それも見ちゃった?」
恥ずかしそうに言う新に、笑いをこらえながらうなずく。
「でも、そこからのガッツ、凄くかっこ良かったよ。」
前髪を掻き揚げ、少し赤いほほを私に向けて、困った様に笑う。
「やばいなあ。そこまで言わせるって、よっぽどかっこわるかったんだね、僕。」
こらえられなくなり、笑いをもらすと、新も私の顔を見て笑い出した。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ