合縁奇縁〜ついてまわる運命〜
第2章 居場所
荷物を持って、寮の一番上の階、8番の部屋。ドアを開けると、そこには更に2つ扉があった。右側の扉には、安藤恭・吉田未来の名が、左側には、桐谷愛瑠・里中遥があった。そこにある名前に疑問をもちながら、迷わず左側の扉を開ける。そこに立っていたのは、もちろん今朝会った、彼女である。彼女は待っていたかのように笑顔で首を振る。
「まさか、同じ部屋だなんてね。」
すかさず言われて、私も笑う。
「扉開けたら、また扉。それにしても扉が多すぎるんじゃない?」
右手に見える部屋にあるもう一つの扉に視線を向ける。愛瑠は私に手招きし、扉のとってに手をかける。その扉の中にあったのは、トイレとシャワー、そしてまた扉。指差されたその扉を開けて、同じ作りの部屋に入る。
「まさか、同じ部屋だなんてね。」
すかさず言われて、私も笑う。
「扉開けたら、また扉。それにしても扉が多すぎるんじゃない?」
右手に見える部屋にあるもう一つの扉に視線を向ける。愛瑠は私に手招きし、扉のとってに手をかける。その扉の中にあったのは、トイレとシャワー、そしてまた扉。指差されたその扉を開けて、同じ作りの部屋に入る。