えっちな妄想は生きる糧。
第3章 先輩×後輩@部室で
「ん?」
抱き締められながら、上を覗くと和真くんの顔があった。
喜びに満ちている、可愛い笑顔。
今日気付いてしまった、あの感情が込み上げる。
「和真くんが引退しても、卒業しても、離れてても頑張れるように、えっちして」
「…ええぇっ!?」
「ホラホラ今日うちん家空いてるから、レッツゴー明るい未来へ♪」
和真くんの困ったような可愛い顔に、ハマッちゃったんだもん。
それ以上に、大好きが溢れて抑えが利かない。
グイグイと和真くんの手を引っ張る。
「琳果!!」
「へ?」
振り返ると、和真くんにキスされた。
イタズラっぽい笑みを浮かべながら、聞き分けのない悪い子にはお仕置きです、なんて言っている。
不意打ちなんて…ズルい!!
「ダメ。俺ん家連れて帰るわ」
「えっ…えぇっ!?」
「琳果が、悪いの。」
やっぱり、和真くんには敵わないみたいです。
先輩×後輩@部室で
-完-