えっちな妄想は生きる糧。
第4章 会長×書記@生徒会室で
赤い光に包まれながら、彼は頬にキスをしてくれる。
何度も、何度も、優しく。
しかし、言っていた通りに唇の端にキスはしてくれても、直接唇に触れてくれることはなかった。
頬から首筋をゆっくりと伝い、鎖骨まで丁寧に唇が這わされる。
「あ…」
どこまでも優しい愛撫に、思わず声が出る。
自分で聞いても顔が蒸気してしまいそうなくらいに甘ったるく、どこか泣きそうな声だった。
ネクタイは外されず、スカートに入っていない部分だけボタンが外されたYシャツの間から覗く胸元にもキスが届く。
「やぁ…っ!!」
唇を這わされながら下着の上から包み込むように胸を揉まれる。
ゆっくりと優しいけれど、慣れた手付き。
彼女さんも、こんなに優しく大切そうに愛撫してあげるのかな…。
「さき、結構着痩せするタイプなんだね。Dカップくらい?」
かあっと顔が熱くなる。
夕陽で誤魔化せてるとは思うけど、たぶん夕陽よりも真っ赤になっているだろう。
「その顔は、当たりだね」
彼は少し楽しそうに言った。
なんで、わかるんだろう。
私は全てが見透かされた気持ちになった。