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桜の夢

第10章 50cm


その後何だかんだ仕事があって、結局、続きを話すことはなかった。

そしてあがりの時間になり、私は店を後にした。

未だに心は沈んだままだった。

こんな時は桜を見て癒されよう。

そう思うと、自然と足が公園に向かう。

でも―

数歩、歩いたところで足が止まった。

そう、おそらく公園には流星がいる。

いつもみたいに、バットを持って、自主練を終えた後の流星がいる。

桜は見たいけど、流星に会いたくない。

どうしようかな…。

そうやって色々考え込んでいた時だった。


「心愛!」

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