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桜の夢

第10章 50cm

「よぅ!流星!」

誠司から電話がかかってきたのは、公園のベンチに1人座り夜桜見物をしてる時だった。

やけに明るい声にいらっとする。


「何?」

「うわっ!お前、怖っ!機嫌悪いんかよ」

「うっせぇ。大した用が無いなら切るぞ」

「いや、待った!用ならある!俺、今、駅前のマックにいるんだけど、流星も来ねぇ?」

「パス」

「即答かよっ」


正直、こんな状態でマックに言っても楽しく話せる気がしない。

出来れば今日は、早く帰って寝てしまいたかった。

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