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桜の夢

第11章 黒と水

「あ、あのね…心愛ちゃん…」

「うん?」

「お手洗い…ついて来てくれない、かな?」

「いいよ?お腹でも痛いの?」

「……」


それから真緒ちゃんはうつむき、黙って女子トイレにすたすたと歩いていってしまった。

そんなに痛いのかな?

それなら後で保健室に連れていくべきか…。

とりあえず、ついて行って様子を見るか。

私は真緒ちゃんの後を追いかけて女子トイレへと向かった。

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