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桜の夢

第12章 枝垂桜


一瞬、流星かと思ったが、それは猫だった。

野良猫かな?

私はしゃがんで猫を撫でた。


「貴方は家がないの?」


猫はにゃーと鳴く。


「悲しくない?」


再び、猫はにゃーと鳴く。

何だか気持ち良さそうだ。


「私はね、今とっても悲しいんだ」


色々あって悲しいんだ。

貴方みたいに自由に生きれたら楽しいのかな?

すると猫はもう一度にゃーと鳴くと、公園の奥に逃げてしまった。


「あっ…待って」


私は猫を追いかけた。

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