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桜の夢

第12章 枝垂桜


「綺麗だろ?この枝垂桜」


突然、後ろから声が聞こえた。

振り向くと流星だった。


「流星…」

「俺もこの間知ったんだ。こんなとこにあるなんてびっくりだよな」


そういうと流星は私に近づき、そして抱き締めた。


「っっ?!」

「ごめんな」


耳元で優しく囁く流星。

驚いて思考も行動も止まってしまう。


「俺、心愛を助けるつもりで逆に苦しめてたんだな。ほんとごめん」

「な、なんで、りゅうせ…」


私は流星から離れようとした。

でも、流星の力は強くて離れられない。

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