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桜の夢

第13章 反撃

「今、初めて聞いた。でも…あの娘、昼休み終わってからずっと泣きそうな顔をしてた」


そこで間瀬は少しだけ辛そうな顔をする。

信用していた人間が嫌がらせに関与していた。

裏切られたも同然である。

それは心愛にとっても、間瀬にとっても辛いことだろう。

しばらく間瀬は辛そうにしていたが、自分の頬をぱんっと叩くと冷静な顔に戻った。

「とりあえず私は真緒ちゃんに話を聞いてみる。多分、あの娘の性格からすると誰かにやらされてたんだろうから、聞き出してみる」

間瀬はそのまま屋上を出ていった。

恐らく蔵本と話をするために―。

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