無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「び、美人なんかじゃない！てかあれだけ嫌がらせを受けてたのに人気者って…」

「あぁ…それなんだけどね―」

「元々このクラスの奴らの殆どは嫌がらせに関与してねぇよ。陰口叩いたりしてた様に見えた中には、お前を心配してのものもあったみたいだし」

「まぁその関与してた人たちも今じゃ反省してるみたいだし、仲良くして欲しいみたいだよ？だからこそ話しかけてるんじゃないかな？」


小百合とは別の声がした。

その声の方を見ると流星と誠司君だった。


「流星、誠司君…おはよ」

「ん。おはよ」


流星は笑ってくれた。

いつものあのにかっていう笑顔で。

もうあの悲しい笑顔じゃない。

…よかった。

それだけで私は幸せな気分になる。