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桜の夢

第15章 変身

「じゃあ告白とかしないの?」

「ぅえ!?」


こ、告白?!

小百合は好奇心に満ちた瞳で私に尋ねた。


「告白…は……」

「うん、うん!」





…………………しない」

「え?!なんで?」

「だって、自分が流星に釣り合う自信が無いもん…」


学校内にファンがいるような流星と自分なんかが釣り合う自信が無かった。

それに、まだ出会って(記憶にない去年のことは置いといて)1ヶ月も経っていない。

いくらなんでも早すぎるでしょ…?


「そんな心配しなくても大丈夫!心愛だもの!絶対成功するよ!!」


小百合はやけに自信満々にキラキラした瞳で言ってくる。

まるで、告白が失敗するとかあり得ないみたいな感じだったけど、そんな訳がないじゃない…

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