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桜の夢

第15章 変身

『件名:おはよ( ̄∀ ̄)
本文:今日の心愛を期待せよ』


「…これ、なに?」


俺は意味がよく理解出来ずに誠司を見る。


「さぁ?まんまの意味じゃね?今日の心愛ちゃんに期待しとけ!」

「誠司は…何か知ってんのか?」

「いんや。なんにも知らねぇ」


それでも相変わらずニヤニヤする誠司。

…気味が悪い―って、ん?

そう思っていると何だか廊下が騒がしくなってきた。


「何か廊下が騒がしいね」


誠司も気づいたようで、不思議な様子で廊下の方を見る。

騒がしい中には女子の黄色い声も聞こえてくる。


「何?テレビの取材でも来てんの?」


その騒がしさは徐々に近づいてきて、俺らのいる教室の前で止まった。

そして、廊下の誰かが扉を開けた。

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