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桜の夢

第17章 後悔

公園の桜の桃色は全部、とっくに葉っぱの緑に変化していたが、それでも私と流星はこの桜公園で会っている。

私のバイトがほぼ毎日あり、流星はいつも自主練をしていたので、お互い、会うのは大変では無かった。

会ってするのは、他愛もない話だ。

内容は学校で話せばいいものばかりだが、少なくとも私は、ここで2人で話すことが楽しかった。

何より、学校以外で流星と会えることが凄く嬉しい。

…流星はどう思ってるのかな?


「ごめんね。待った?」

「いーや、全然。俺は自主練してるだけだし」


流星は近づいて来た私を見上げ、またにかっと笑った。

いつもと同じ反応に私は微笑し、流星の隣に座る。

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