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桜の夢

第17章 後悔

「そういえば」


そう言ってカバンをがさごそと探る流星。

そして何かを取り出した。


「ほい」

「ほい…って何?」


差し出されたのはパックのジュースだった。

しかもなぜかガムテープでぐるぐる巻きにされており、パッケージが見えない。


「これさ、前に飲んで旨かったんだよ。だから心愛にあげる」

「ありがとう…。でもこれ、なんのジュース?」

「飲んでからのお楽しみだ」


流星は正体不明のジュースをニヤニヤしながら差し出す。

私はそれを恐る恐る受け取り、パックをあけてストローをさす。


「それにしても、いきなりなんで私に…?」

「それは…まぁ……なんとなく?だ」

「…なんで疑問系なの?」

「あははは…」


流星は笑って誤魔化した。

まっ、いっか!

せっかく貰ったんだし(笑)

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