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桜の夢

第17章 後悔

「そっか、よかった」


流星は私の手を優しく見つめた。

なんか照れる…


「にしても、手当て上手いな。自分でやったのか?」


私はその視線に耐えられ無くなって、顔を背けてジュースに口をつける。


「ううん、違うよ。船橋さんにやってもらったの」




ごっくん




な、なにこの味…


「また"船橋さん"かよ…」

「流星!これ、すさまじく不味いよ!!」


流星が不満を漏らしたのと私がしかめっ面したのはほぼ同時だった。

だから、流星が何を言ったのか分からなかった。

なにこれ、一体何味?!

私は流星をじっと見たが、流星はそっぽを向いてしまった。

その雰囲気は不機嫌そのもの。

え~っと……流星はなぜに不機嫌………?

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