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桜の夢

第20章 罠と告白

「東城さん、こっちこっち」

船橋さんは外に出るや否や、私を1台の車の前に誘う。

それは白い軽自動車だった。


「えっと…これって船橋さんの車ですか?」

「そうだよ。初めての車だから中古なんだけどね」


そういって船橋さんは、笑いながら車の鍵を開ける。


「さあ、乗って!」





…………………え?





「の、乗ってって…どこか行にくんですか?」

「ううん、違うよ」


笑顔でこっちに近づく船橋さん。

その笑顔に嫌な予感がした。


「こういうことだよ」

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