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桜の夢

第21章 過去と今

「東城、駄目かな?」


蒼太の笑顔はいつの間にか困っていた。

うぅ……そんな顔されたら断れないじゃん!


「分かった…いいよ……」


周囲から"おぉ~!!"という歓声が聞こえる。

もう、そんな反応しないでよ…


「ありがとう!じゃあ着いてきて」


そう言うと蒼太は私の手を引き、教室を出た。

私はこけそうになりながらもついていく。


「そ、蒼太!どこまで行くの?!」

「もうちょい先まで!」


着いたのは誰もいない空き教室。

中に入るや否や、蒼太は私の肩を掴んだ。


「東城、好きなんだ。付き合ってくれ」


やっぱりそう来たか…

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