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桜の夢

第21章 過去と今

その瞬間、蒼太が私のTシャツとキャミを引っ付かんで、おもいっきり上に引き上げた。

露になる私の肌。


「やぁあぁあああ!!!!」

「五月蝿いよ」


蒼太が私の口を片手で塞いだ。

そして、私の肌を蒼太と男子達が撫で回す。


「んんーーー!!!」


口は塞がれているし、身体は羽交い締め状態だったので抵抗なんて殆ど出来なかったが、それでも私は必死に抗った。

男子達は、下品な笑みを浮かべながら私に触れる。


「心愛」


蒼太が私の名前を呼んだ。

その手は遂に胸元へ。

気持ち悪い、嫌、やめて……

そして私と目が会う。

その目は黒々と輝き、恐怖でしか無かった。


「ね、心愛…僕からは逃げられないよ」

全身に恐怖が広がる。

嫌…お願い……誰か、誰か助けて………

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