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桜の夢

第22章 桜の夢

「おはよー」

私はそう言いながら教室に入った。

色々な人が挨拶を返してくれる。

前まではあり得なかったことだ。

私は笑顔で答えながら自分の席の方へと向かう。

そこにいるのは私の大好きな人。


「流星、おはよ!」

「ん、おはよ」


流星はにかっと笑ってくれた。

やっぱり流星はこの笑顔じゃなきゃ!


「朝からお熱いね~お2人さん!」


いつもの如く私の席に座っていた誠司君が、席を譲りながら言った。

流星は顔を赤くしながら、その言葉に反抗してる。


「え?今日はそんなに暑くないよ?」

「…」


あれ?固まっちゃった?


「心愛にその手のこと言っても無駄だよ~」


そう言って小百合が登校してきた。


「おはよ、小百合」

「うん、おはよ。でも、今自分が何言ったか分かってる?」

「?私、変なこといった??」

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