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桜の夢

第22章 桜の夢

「あははははは!!!」

「え、何何何?!?!」


流星と誠司君がいきなり笑い出した。

しかも大笑い…


「私、何かした?」

「ううん、心愛はそのままでいいんだよ」


そう言って笑顔で私を撫でてくれる小百合。

その可愛らしい笑顔を見ると、まぁいっか!ってなる。


「さてと」


ようやく落ち着いた流星が立ち上がる。

不思議に思っていると、流星は私の手を引き走り出した。


「ちょ?!流星?!」

「悪い、間瀬!ちょっと心愛借りる!」


そう言って私と流星は教室を出た。


「なんで私の許可がいるのよ」

「もう心愛ちゃんは流星のものなのにな(笑)」


2人のそんな会話が私達に聞こえる訳がなかった。

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