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桜の夢

第22章 桜の夢

この間のこと―船橋さんのこと。

船橋さんは翌日、バイトを辞めた。

仕事自体は優秀な人だったので、何も知らない店長は残念がっていた。

私も辞めて欲しくないと思う反面、もう2度と顔を合わせたくないとも思う。

あの後、私もバイトを辞めようかと思った。

でも、流星が止めてくれた。

「次、何かあっても必ず俺が守ってやるから安心しな?」と言ってくれた。

だから私は今でもバイトを続けている。


「大丈夫だよ流星」

「えっ?」

「だって流星が守ってくれるんだもん」


ちょっと恥ずかしかったけど私は笑顔で言った。


「心愛…」


そんな私に流星はキスしてくれる。

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