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桜の夢

第3章 接点

そう誠司が言うと、心愛は『へっ?なんで?』というような顔で驚いた。


「だって…ねぇ?」


そう言いながら誠司は意味あり気に俺の方を見てきた。

誠司が名前を知ってるのは、俺が原因です。

やべ。顔が熱い。

俺は慌てて心愛から顔を背ける。

相変わらず誠司が意味あり気にこっちを見ているのだけはよく分かるのだが。


「心愛~!おはよ~」


そうしていると、間瀬が登校してきた。

間瀬は心愛に挨拶をし、そのまま飛びついた。


「うひゃっ」



『うひゃっ』って…。

思わず顔がにやける。

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