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桜の夢

第3章 接点


背けてた顔を戻すと間瀬と目があった。

そして心愛には見せないだろうにやりとした笑みを浮かべて、何か言いたげな目でこちらを見ながら言う。

どうせ、昨日のチャンスをものに出来ませんでしたよ…。


「誠司君も流星君もおはよっ」

「おはよう小百合ちゃん」


そんな風に間瀬と誠司は挨拶をした。

心愛は俺達が知り合いだったことに驚いたみたいだった。

その反応が何か可愛い。

…って、さっきから可愛いしか言ってないけど大丈夫か、俺 …。

そんなことを考えていると、予鈴が鳴った。

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