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桜の夢

第4章 鈍感

「心愛ってほんとに鈍感だよね…」

「そうかなぁ…?自分ではなるべく気づける様に努力してるんだけど…」

「周りに対してはね。ただ、自分に対する気持ちに鈍感なの!」


何か小百合に力説された。

そんなに鈍感なのか、私は。


「もぅ…。そんなんなら心愛に教えてあげる」

「?何を?」

「今朝、心愛の顔に糸屑なんてついてなかったよ」


あれ?でも、流星は…。


「あと、流星君が女の子を下の名前で呼び捨てにするのも、下の名前で呼び捨てにされるのを許すのもそうそうないことだよ!」


えっ…じゃあ何で?

これって、もしかして…。

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