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桜の夢

第10章 50cm


今日のバイトは何だかお客さんが少なかった。

給料日前とかかなぁ?


「…うさん」


それに、今日はオーダーも少なかった。

だから私は暇だった(笑)


「東城さん!」

「は、はい?!」


私はぼぉっとしていたらしく、船橋さんの声に気付かなかった。

振り返ると直ぐそこに船橋さんがいた。

てか、顔近ぁ!


「今日どうしたの?何かあった?」

「い、いえ。何もないですよ」

「嘘。だって全然笑顔がないよ」


流石、船橋さん。

こういうとこ、鋭いなぁ。

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