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私には夢があるの。

第13章 こんな私


棗「お姉ちゃん…?

お見舞いに来たよ。」


いつもなら笑いかけてきて、
抱きしめてくれるお姉さん。


だけど今は元気がなく、
私を冷たい目で見つめる。


春「…ありがとう。

でも、もぅいいから。
大丈夫だから。」


棗「あっあの…お姉ちゃん?

にぃができることは
なんでもするし、

お話も聞くよ?」


春「…本当?
じゃあ聞いてもらおうかな…

私ね、あと少しで死ぬの。」



聞いていた。

あの時聞いていたけど、
本人から聞くと、

やっぱり言葉がつまる。

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