私には夢があるの。
第16章 ねぇ
春「私はもぅ、
発病して、
1年と半年だよ?
あとっ…
少なくとも半年しか
私、生きられないんだよ⁉
もっ…もぅ…どぅしたら…」
お姉さんは怯えながら
震える手で顔をおおう。
春「あっあぁぁあー…
あぁぁあっ…ぅあぁぁっ…」
こんなに一緒にいたのに、
こんなに苦しんでて、
こんなに泣いているのに、
私はただ見ているだけしか、
それだけしかできない。
お姉さんは言ったよね?
こんな無力な自分は嫌だって。
無力なのは、
私の方なんだよ?
なにもできないのは、
私なんだよ…?
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