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私には夢があるの。

第16章 ねぇ



春「西鬼ぃ~…

怖いよっ…怖いっ!

怖くて怖くて…
生きてるのが…もぅ怖い。」



っくそぉ…


棗「お姉ちゃんは、
オレンジジュースね!

私はサイダーぁ♡」



その言葉だけを残して
私は走って病室から出る。



棗「…はぁっ…はぁっ…」


昔から怖いことや
悲しいこと、辛いことが


起きると、

私はかならず過呼吸になる。


お姉さんはそのことを
もちろん知っていた。


…だから、
こんな姿見せられない。


病気になったお姉さん
をみるたび


過呼吸になって何度も壁
にしがみついて、


ずっと泣いてしまう、
こんな姿。


弱い、姿。


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