私には夢があるの。
第18章 お姉さんっ…
シャッ、シャッ
車椅子の車輪の回る
音が聞こえる。
私はもぅ、
自分の力で
歩くことができないのだ。
お母さんが私の背中を押すように、車椅子を押してくれている。
春「学校には、
ちゃぁんと了解とってあるにょ?」
お「当たり前よ!
春夏は演技がうまいから、
ぜひ出て欲しいって!」
春「そっか…」
お母さんの笑顔にホッとして、
私も笑顔になる。
?「春夏‼」
下駄箱の前に誰かが
手を降りながら、叫んでいる。
春「あっ…雫ちゃん?」
私は雫ちゃんの前に到着する。
雫「あのね、
春夏が病気で、学校にも
来れないって聞いてね、
春夏のママから聞いて、
急いで来たんだよ‼」
私は後ろにいるお母さんを
見上げる。
お母さんは私が見上げると、
ニコリと笑った。