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私には夢があるの。

第20章 お姉さんが言った。



お「入って?」


白い横開きのドアを
私の前で開けてくれる

おばさん。



「…お邪魔します。」


大きな花束を抱えながら、

緊張する顔を隠して
病室に一歩、入る。



バタン








ドアの音がしてから、
なんの物音もしないし、


誰の声もしない。


私もなんだか動けな
くて、


入った場所で固まって
しまっていた。



ゆっくりと顔をあげて、
病室を見る。


そこにはベッドが
6個ある、


前に来た時と同じで
なにも変わってない部屋。



でも、


なにかが違かった。

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