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HELLO ENDING〜君との思い出〜

第2章 計算

数日後、その男は髪型を変えてまた私の前にあらわれた。


どうしても君の事が諦められないんだよと。
私は逃げた。
走って、走って、走って。
喉の奥からこみ上げてくる鉄の様な味を飲み込んで
できるかぎり酸素をとりもうとして。
運動が得意では無かったけど、とにかく走った。

追ってこなかった。

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