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雪月花

第1章 冬のある日

「でもさ、流星。彼女欲しいとか思ったことないわけ?」

「無い。てか順番違うだろ?普通、知り合って好きになってそういう関係になるんだろ?欲しいからって作るものじゃ無い」

「その行程をぶっ飛ばして付き合ってた、どこかの誰かさんを俺は知ってるけど?」


俺か(笑)


「彼女がほしくて佐野と付き合ってた訳じゃない。ほんとに懲りたし、もうそんなことはしねぇよ」

「へぇ~。じゃあ、次の相手は少なくとも流星の好きな娘なんだな?」


誠司がニヤニヤと尋ねてくる。

…何だか墓穴を掘った気がする。

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