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雪月花

第1章 冬のある日

その内、佐野は体を求めるようになってきた。

吐き気がした。

中身なんて全く見てないくせに。

だから別れた。

携帯のアドレスも消した。

でも向こうはそれが納得いかないらしく、毎日の様にメールが来る。


「そんなに嫌なら受信拒否とかアド変すればいいのに」

「受信拒否しても何回も送ってくるし、1人の為に変更するのも面倒くさい」

「ははっ!流星らしいや!」


こうやって笑ってくれるのが誠司のよいところ。

まぁたまにそれが苛つくが。

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