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雪月花

第3章 この気持ち

「えっ?それってどういう―」

「あ!ごめん!私、次の授業、移動だから行くね!」

「…はい?」

「じゃあね~」


そして間瀬は風のように去っていった。

ここまで来ると笑えてくる。

だが、一度冷静になって考え直す。

どうやら、今の東城は無理をしているようだ。

だが、周りはそれを気づけてない。

だから気づいてあげて欲しい…

でもそれは…

少し傲慢ではないか?

自分から助けを呼ばないのに、他人の手を借りようとする…俺はそれを許すことが出来ない。

助けて欲しいなら自分から呼べばいい。

助けてあげたいなら自分が動けばいい。

まあ、今回は間瀬が実行委員ではないので仕方がないが、東城本人は違う。

そんな状況なら助けを呼べよ。

いつも他人が助けてくれると思うなよ。

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