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雪月花

第3章 この気持ち

それをずっと考えていたので、俺は授業中もずっとイライラしていた。

どうして、ここまでイライラしているのか。

始めは東城を心配していただけなのに…




ブーッ…





そう思っていると、ブレザーのポケットの携帯が震えた。

バイブの短さから考えるにメールだろう。

俺は机の下でこっそりと携帯を見る。


"新着メール 1件"


うん。思った通りメールだ。

その通知を押すと、差出人に表示されたのは見慣れたメールアドレス。

佐野のアドレスだ。


「…………はぁー……」


気づいた途端、深い溜め息が出た。

てかお前、授業中だよな?

内容はどうせいつもと同じだから読まない。

俺は開きもせず消去した。

いい加減にしろよ、全く。

まぁ、毎回来るメールを察知してない俺もどうかと思うが…

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