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雪月花

第4章 保健室

それを見た誠司がキレた。



「こぉんの…馬鹿ピッチャー!もっと身体を大事にしろ!!」


「…このくらい嘗めときゃ治る」



俺は若干、ふてくされ気味に言う。


だが、そんなの今の誠司には通用しない。



「うっさい!!骨にヒビが入って、投げられなかったらどうすんだよ!!!!」



誠司は必死の形相である。


ちなみに、俺がピッチャーで誠司がキャッチャー。


中学の頃からのバッテリーだ。


だから俺の怪我とかには、誠司は口煩い。



「とにかく!保健室行ってこい!!!!」


「大丈夫だってこのくら―「いいから行ってこいっつーの!!!!」



誠司って怒ると人が変わるよな…


俺はしぶしぶ保健室へと向かった。

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