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雪月花

第4章 保健室

保健室前。



"寝ている人が居ます。静かにね!"



吹き出しを付けた猫がそう言っている。


保健医の手書きらしいが、何だか腹がたつデザインである。


って、いけねー…


またイライラしてんじゃん、俺。


駄目だよなーこれ…


俺は深いため息を着きながら、保健室の扉をゆっくりと静かに開けた。



「失礼しまーす…」



俺は小声で挨拶をした。


だが、保健室を見渡しても誰もいない。


外出中か…?


と思っていると、カーテンで閉じられたベッドスペースから声が聞こえた。



「もう起きて大丈夫なの?」


「はい、ありがとうございます先生」



どうやら休んでいるのは女子のようだ。


俺はそこに近づき、カーテンに手をかけた。

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